豆腐は消化が良く、たんぱく質のスタートにぴったりな食材です。
当記事では離乳食初期(5~6ヵ月)から食べさせられる、豆腐ペーストの作り方と応用レシピをご紹介します。
豆腐ペーストの作り方
豆腐には木綿豆腐と絹ごし豆腐があります。たんぱく質の量が多く栄養価が高いのは木綿豆腐ですが、離乳食初期は水分量が多くて潰しやすい絹ごし豆腐からスタートするのがベスト。
木綿豆腐も離乳食初期(6ヵ月頃)から与えられますが、水分量が絹ごし豆腐よりも少ないため、9~11ヵ月のカミカミ期を過ぎた頃から取り入れるのがおすすめです。
- 絹ごし豆腐…10~20g
- 水…適量
【作り方】
1.鍋に水を入れて沸騰させ、豆腐を入れて1~2分ほど茹でます。
2.豆腐をザルにあげて水気をきり、裏ごし器を使ってペースト状にします。
3.お湯を加えてのばし、ポタージュ状にします。
4.お皿に盛り付け、人肌程度まで冷ましたら完成です。
赤ちゃんが慣れてきたら、すり鉢を使ってすり潰したり、食品用のポリ袋に入れて指で潰したりしてもOK。様子を見ながら食感を徐々に変えていきましょう。
電子レンジを使って調理する場合
- 耐熱容器に豆腐を入れる
- 豆腐がかぶるぐらいの水を入れる
- ふんわりとラップをかけ、500wの電子レンジで20~30秒加熱する
- 水気をきり、裏ごし器を使ってペースト状にする
炊飯器を使って調理する場合
豆腐は少し加熱するだけでOKなので、わざわざ炊飯器を使って加熱する必要はありません。離乳食を作る場合は鍋で茹でる、もしくは電子レンジで加熱しましょう。
ブレンダーを使って調理する場合
豆腐は簡単に潰れるため、ハンドブレンダーではなく裏ごし器やすり鉢、ポリ袋を使うのがおすすめ。ポリ袋なら調理後にそのまま捨てられるので、洗い物の手間も省けます。
豆腐ペーストの保存方法
離乳食は常温で長時間保存すると菌が繁殖し、食中毒などのトラブルを招く可能性があります。豆腐ペーストを作り終えたらすぐに食べきるか、小分けして冷蔵保存・冷凍保存しましょう。
冷蔵保存する場合
冷蔵保存する場合は小皿や小分けパックに入れ、食べるときに鍋や電子レンジで再び加熱します。与える際は赤ちゃんが火傷しないよう、必ず人肌に冷ましてから与えましょう。冷蔵保存は菌が繁殖しやすいので、当日中に食べきります。
冷凍保存する場合
豆腐はほかの食材と異なり、冷凍してしまうと水分量が減ってぼそぼそとした口当たりになるため、離乳食には不向きです。ただ、ペースト状にした豆腐は冷凍庫で保存OK。
冷凍保存する場合は食品用のポリ袋に入れて筋目をつけておいたり、製氷皿に分けたりしておくのがおすすめです。食べるときは鍋や電子レンジで再加熱します。一度加熱したものは再冷凍できませんので、すぐに食べきってください。なお、冷凍保存の場合は1週間(※)を目安に使い切ります。
(参考資料)
※新星出版社 2019年7月15日発行「あんしん、やさしい 最新 離乳食オールガイド(厚生労働省 研究委員会 堤ちはる教授監修)」
【離乳食初期向け】豆腐レシピ
淡白な味わいで何の食材とでも組み合わせやすい豆腐。赤ちゃんが慣れてきたら、ぜひ色んな食材と組み合わせてアレンジしてみましょう。ここでは豆腐ペーストを使った離乳食初期向けのレシピをご紹介します。
豆腐ミルク
- 絹豆腐…15g
- 粉ミルク…小さじ1
【作り方】
- 豆腐を加熱する
- 豆腐に粉ミルクを加えてペースト状にする
ブロッコリーの白和え
- 絹豆腐…15g
- ブロッコリー…10g
- だし汁…適量
【作り方】
- 絹豆腐、ブロッコリーを加熱してペースト状にする
- ペースト状にした食材にだし汁を加えて混ぜる
豆腐と青菜のとろとろ
- 絹豆腐…5g
- 青菜(ほうれん草・小松菜など)…1束
- だし汁…少々
- 水溶き片栗粉…少々
【作り方】
- 豆腐を茹でてだし汁を加え、裏ごしする
- 青菜の葉を加熱する
- 青菜の葉を水にさらし、しっかりと水気をきる
- 青菜にだし汁を加えながら裏ごしする
- 青菜と豆腐を混ぜ、水溶き片栗粉を加える
- 500wの電子レンジで5~10秒加熱し、とろみをつける
まとめ
手軽にたんぱく質をとれる食材として重宝する豆腐ですが、原料に大豆を使用しているため、はじめて与える場合はアレルギーに注意が必要です。最初は小さじ1杯からスタートし、様子を見ながら徐々に量を増やしていきましょう。
また、加熱なしで食べられるのは1歳を過ぎてからです。離乳食が終わるまでは必ず加熱して与えましょう。慣れてきたら潰し方を変えたり、ほかの食材と組み合わせたり、さまざまなアレンジを加えてみてください。