ビタミンCやカリウムなどが豊富に含まれているじゃがいも。
風邪予防にも効果的なので、離乳食がスタートしたら子供に是非食べさせてあげたいですよね。
しかし、固さや与える量など、進め方がイマイチわからない!という方も多いのでは。
そこで今回は、じゃがいもの離乳食の進め方を初期・中期・後期でご紹介していきます。
じゃがいもの離乳食の進め方や与える量は?
じゃがいもを初めて与えるのは、10倍粥をゴックンと飲み込めるようになってから。
大体離乳食スタートから7~10日後ぐらいの時期には与えることができますが、まずは人参やかぼちゃなど、甘みのある野菜を食べさせてからじゃがいもに挑戦するのがおすすめです。
離乳食初期(5~6ヵ月)
離乳食初期は、まだ食材を噛むことができないゴックン期。
当然じゃがいももペースト状にしなければ飲み込むことができません。
離乳食初期にじゃがいもを与えるときは、必ずやわらかく茹でてすり潰し、裏ごしをしてから与えましょう。
与えるときは、1日1回1さじから。
徐々に量を増やしていき、1ヵ月経つ頃に小さじ10杯ほどの量を与えられるようになっているのが理想的です。
食感がパサパサしているときは、少量のお湯を入れて飲み込みやすくするのがおすすめ。
粉ミルクやとろみの素を加えても食べやすさUP◎
離乳食中期(7~8ヵ月)
離乳食にも少しずつ慣れてくるモグモグ期。
この離乳食中期の時期はじゃがいもを2~3mm角に刻んだものを与えることが可能です。
ちなみにカットするのは茹でる前でも後でもOK。
与えるときに舌で潰せる程度のやわらかさになっていれば問題ありません。
1日に与える目安量は20~30gがおすすめです。
離乳食後期(9~11ヵ月)
歯ぐきを使って食材を潰せるようになるカミカミ期の離乳食後期は、じゃがいものサイズをさらに大きくカットしていきましょう。
目安としては5mm角の大きさまでならカットしてもOKです。
なお、与える量は30~40gほどが目安ですが、じゃがいもは満腹指数が高いので要注意!
食べ過ぎて他のおかずが食べられくならないように調整して与えてくださいね。
離乳食完了期(12~18ヵ月)
離乳食完了期ともなると、食材を歯ぐきで噛めるほどに成長します。
そんなパクパク期は、1cm角にカットしたじゃがいもを与えることができるようになります。
ただし、与える際はしっかりと火を通しておくこと。
芯が残らないように注意しながら離乳食をつくっていきましょう。
この時期に与える目安量は40~50gです。
じゃがいもの離乳食をつくるときのポイントは?
じゃがいもは離乳食に便利な食材である一方、毒素が含まれていたり、アクがあったり、調理するときは気を付けるポイントがたくさん!
赤ちゃんに与えるときはどんなことに注意をすればいいのか解説していきます。
調理前にアク抜きしよう
じゃがいものアクには、シュウ酸やタンニン、アルカロイドなどの毒素が含まれています。
そのため、アク抜きしていないじゃがいもを消化器官が未発達の赤ちゃんに与えてしまうのでは絶対にNG。
中毒症状が出てしまう場合もあるので、必ず水にさらしてアク抜きを行いましょう。
ただし、水に浸しすぎると水溶性ビタミンが溶けて流れ出てしまうので、10分を目安にアク抜きを行うのがおすすめです。
芽や皮はしっかりと取り除く
アクと同様に、じゃがいもの芽や皮には毒素がたくさん含まれています。
芽や皮に含まれているソラニンやチャコニンという毒素は腹痛・下痢・おう吐などの症状も引き起こす場合があるので、絶対に使用しないように注意してください。
じゃがいもの加熱方法
じゃがいもは鍋で茹でる以外にも、電子レンジや炊飯器を使ってやわらかくすることができます。
鍋で茹でてやわらかくする方法
- アク抜きして芽や皮を取り除いたじゃがいもを鍋に入れる。
- じゃがいもが浸るぐらいの水を鍋に入れて加熱。
- じゃがいもに竹串が通るようになったらOK。
電子レンジを使ってやわらかくする方法
- アク抜きして芽や皮を取り除いたじゃがいもを濡らしたキッチンペーパーとラップで包む。
- 電子レンジに入れて500~600wで3分ほど加熱する。
- マッシュできるぐらいのやわらかさになれば完成。
早く火を通したいときは、カットしたじゃがいもを耐熱容器に入れてレンチンするのもおすすめ。
少量の水を入れると、さらにほくほくのじゃがいもが出来上がります。
蒸し器でじゃがいもをやわらかくする方法
- アク抜きして芽や皮を取り除いたじゃがいもに十字の切り込みを入れる。
- 水を張った蒸し器にじゃがいもを並べて加熱。
- 竹串が通るぐらいのやわらかさになるまで蒸す。
炊飯器を使ってじゃがいもをやわらかくする方法
- アク抜きして芽や皮を取り除いたじゃがいもを、アルミホイルまたはラップで包む。
- あとはごはんと一緒に炊くだけでOK!
じゃがいもを使った離乳食レシピ
それではここで、我が家で作っていたじゃがいもの離乳食レシピを紹介して参ります。
なお、当記事の作成時は子供が9ヵ月であるため、離乳食後期までのレシピを掲載しております。(後日更新予定です。)
レシピ1.マッシュポテト
【おすすめ時期】
離乳食初期(5~6ヵ月/ゴックン期)
【用意するもの】
- じゃがいも…1/10
- お湯…小さじ1
【作り方】
- じゃがいもを茹でてマッシュする。
- お湯を加えて伸ばす。
レシピ2.クリームポテトサラダ
【おすすめ時期】
離乳食中期(7~8ヵ月/モグモグ期)
【用意するもの】
- じゃがいも…1個
- ブロッコリー(穂先のみ)…30gぐらい
- 和光堂 ホワイトソース…大さじ1~2杯
- お湯…小さじ2~3杯
- お好みで人参やたまねぎを加えても◎
【作り方】
- じゃがいもを茹でてマッシュする。
- ブロッコリーを茹でて穂先を細かく刻む。
- 人参やたまねぎを入れる場合は茹でてみじん切りにしておく。
- マッシュしたじゃがいもに茹でた野菜を入れ、お湯でといたホワイトソースを加える。
- しっかり混ぜれば完成。とろみが足りない場合はお湯をさらに足してもOK。
- 冷凍保存OKなので、我が家では大量につくってストックしていました!
- 口当たりも変わらないのでおすすめですよ♪
レシピ3.じゃがいもと卵黄のコロコロ団子
【おすすめ時期】
離乳食中期(7~8ヵ月/モグモグ期)
【用意するもの】
- 卵黄(固ゆでしたもの)…1/2
- じゃがいも…1/2
- 塩…ひとつまみ
【作り方】
- じゃがいもを茹でてマッシュする。
- 固ゆでした卵黄をじゃがいもに混ぜる。
- 塩を入れてさらに混ぜ、一口大の団子状にする。
レシピ4.じゃがたら団子
【おすすめ時期】
離乳食中期(7~8ヵ月/モグモグ期)
【用意するもの】
- じゃがいも…1/2個
- たら切り身…1/2切れ
- 青のり…少々
【作り方】
- じゃがいもを茹でてマッシュする。
- たらは水につけて塩抜きしておく。
- 塩抜きしたたらを沸騰したお湯に入れてしっかり加熱する。
- 完全に火が通ったら、たらをザルにあげてほぐす。
- マッシュしたじゃがいもにたらと青のりを加えてよく混ぜる。
- 一口サイズの団子状に丸めれば完成。
レシピ5.肉じゃが
【おすすめ時期】
離乳食後期(9~11ヵ月/カミカミ期)
【用意するもの】
- じゃがいも…1/2個または1/3個
- ピジョン 和風そぼろあんかけ…1袋
【作り方】
- じゃがいもを月齢に合わせたサイズにカットして、柔らかくなるまでしっかり茹でる。
- 和風そぼろあんかけの粉末にお湯を加えてとろみをつける。
- 茹であがったじゃがいもに和風そぼろあんかけをかけて完成。
じゃがいもを冷凍保存するときはペースト状にしよう
じゃがいもは冷凍保存することが可能な食材ですが、固形状のままだと繊維が壊れて口当たりがボソボソとしてしまいます。
そのため、離乳食の冷凍ストックを作るなら、ペースト状にするのがおすすめ!
マッシュ状でも冷凍できますが、少しお湯を加えて伸ばした方が食感が損なわれずに済みます。
なお、解凍するときは凍ったまま電子レンジで加熱するのがおすすめです。
自然解凍は水っぽくなってしまうので、食べさせる直前に加熱するようにしてくださいね。
まとめ
じゃがいもはブレンダーがなくても簡単に潰すことができるので、離乳食初期から活躍してくれる食材です。
レシピのバリエーションも豊富ですから、味付けや食感を変えれば、お子様が食べ飽きることもありません。
10倍粥になれてきたら、是非挑戦してみてくださいね。